「目的」と「目標」について

 








「目的」と「目標」について

 

 先日、ある社長と話をしていた時に、「目的」と「目標」を同じような意味で使われておられました。


 両方とも達成したい結果を表す言葉ですが、それらには重要な違いがあり、このままでは社員の方々も混乱されるのではないかと思い、その違いをお伝えいたしました。

 

今日はその時にお伝えした「目的」と「目標」の言葉の意味やその違いについて考えてみたいと思います。

 

 「目的」とは、行動を起こした結果として、「最終的に到達したい事柄」のことを指します。登山で例えますと最終到達地点としての山頂ですし、企業の場合では、期間を限定して目指してゆく「目標」をいくつも達成した末にたどり着く「大きなGoal」や「目指す最終地点」とも言えます。


 また、何のためにやるのかと言う「行動の理由:Purpose」として使われることもありますし、どこまでやっても辿り着かないケースもあります。

 

 一方「目標」は、「目的」という最終的なゴールを達成するために、その間に設定される指標のことで、こちらはより具体的で実現可能な行動の計画を立てるために設定されます。

 

 まとめますと、「目的」と言うゴールがあり、それに達成するまでの過程において設定されるものが「目標」です。そしてその「目標」も「結果目標」と「行動目標」とがあります。

 

 例えば、私の場合、30代の頃ですが、社内のゴルフコンペで大負けして、悔しくて、「ゴルフが上手くなりたい」と言う目的がありました。

 

そして、「1年間で90を切る」と言う「結果目標」を立てた時に、さらにその結果目標を達成するために、次のような具体的な「行動目標」を立てました。

1.         平日は毎朝6時から、近くのゴルフ練習場で100球打つ

2.         2回、スポーツクラブでゴルフの飛距離を伸ばすための筋力トレーニングをする

3.         毎週土日のどちらかで、シングルプレーヤーの義父からゴルフのコーチを受ける

4.         8番、5番、ドライバー、スプーン、AWのショットを安定させ、得意なクラブにする

5.         家では毎晩、パターマットでパターの練習を50球やる

 

2か月の間、意図的にコースには出ずに、ひたすらこの行動を実行しました。そして、3か月目にコースに出ますと、目的を上回る85までスコアを伸ばす事が出来ました。(残念ながら、今は腰と膝を故障してしまい、ゴルフは一切できなくなってしまいましたが。。。)

 

結果は結果として受け止める必要がありますが、「結果目標」だけでは不十分で、結果をコントロールするためにはそれを実現させるための「行動目標」も設定し、実際に行動をすることが絶対に欠かせません。

 

 以上のように、「目的」は何を達成したいかを表し、「目標」はその目的をどのように達成するかを示す、より具体的な計画を表すことが必要です。

 

次回はより良い目標を設定するためのSMARTの観点についてお話します。

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